日本矯正歯科学会学術大会

こんにちは、住吉駅から徒歩7分 住吉ミモザ歯科・矯正歯科 です。

秋もだいぶ深まり、どころかもう冬でしょうか ともあれ
秋は学会シーズンです。
昨年はオンライン一辺倒だった学会ですが、今年はハイブリッド形式が多くなり新しい日常も目新しさがなくなってきました。
そんな中、横浜で日本矯正歯科学会学術大会が第5回国際会議と同時開催で11月3〜5日に行われました。
会場はパシフィコ横浜 入場制限付き開催のリアル学会参加も申し込んでいたのですが、用心深くて出不精なので、オンライン参加でした(笑)
オンラインも配信期間が11月29日まであります。これが曲者で、パスワードやURL、配信期間をちゃんと管理しないと聞き逃してしまいます。
また会場の緊張感がなく途中で停止できるせいか、ぼんやり聞いてしまったり。
今までとは違う管理能力や自律能力が必要になったと感じます。

興味深かった演題は
小児の鼻呼吸障害の治療に関する 黄川田徹先生のお話
小児の鼻閉(鼻呼吸が妨げられること)は頭を起こしている時より横になっているときがひどく、顎顔面の成長にも影響する その周辺のお話と新しい手術手技について。
当院は耳鼻科ではないから直接切ったりはしませんが、扁桃腺の肥大などで呼吸困難で口が閉じられず、歯列の乱れを生じている事例は日々見ており、どのように治療されているのかとても興味深かったです。

黄川田先生の本は待合室にもあります。

アライナー矯正のお話
海外から演者を招いて、アライナー矯正(インビザライン など)の力系や作用機序、設計と力のかかり方の研究成果などが紹介されていました。
長い歴史のあるブレース治療(ワイヤーによる矯正)がほとんどの当院でもアライナー矯正はしておりますが、初めからご案内することはまずありません。金属アレルギーがひどかったり、アライナーが比較的得意な動きが主な場合は検討しますが。見えずに簡単と喧伝されていますが、オンライン配信の学会参加のように自制心と管理力が必要だからです。意思のある人間に装着が不愉快で着脱可能な器具を1日22時間使うようにお願いし、指示が守られているかどうかきちんとわからないけれど治療結果の責任を問われる。こんなリスキーな治療はなかなかないです(苦笑)
本題に戻りましょう・・
アライナー矯正が苦手な歯の動き、陥りがちな失敗(といって良いと思います)は矯正医の間で以前から話題になっていました。いろいろなアプローチからデザインによる力のかかり方の違いが示され、とても勉強になりました。また大会長の先生が「私も失敗したことがある」との言葉を発せられ、なんと謙虚なんだと感心しました。同時に、やはり勇み足にならずによく準備して考えながら進むことが大切なんだ、と再認識しました。
私はと言いますと、やはり思い通りに動かない経験、あります。再度スキャンして追加アライナーを用意せずに終わったことはないです。だから期間も長くかかります。歯磨きが楽ですが、治療自体は楽じゃない。これは断言できます。想定しない動きだってやはりあります。ワイヤーで現在立て直し中の方もいます。持っている方法は全て駆使しますから、矯正用ミニインプラントを併用したり、ブレース治療の手技も混在させています。ブレース治療がカードの中にあるのは、今までの経験からの恩恵だと思います。

実はまだ聞けていないものが残っているのに、月末が近づいています(大変だ)。
東京矯正歯科学会の秋季セミナーも残っている  どうしよう  
というところで
求人のご案内です(マックス苦笑)
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