クリニックが入っているビルは現在修繕中です。
クリニックの入っているビルは大規模修繕になり、足場がどんどん組まれています。
看板も外れる予定ですが診療はしています。詳しい予定はHPをご覧ください。
防火・防災管理講習
10/11,12は休診して防火・防災講習に行ってまいりました。
事業所としての安全管理のために欠かせない知識です。
多くの電化機器、可燃性の材料を扱いますので、失火して患者様、スタッフ、マンション住民の方々にご迷惑をかけてはいけませんからね。
とても印象に残ったのは、災害時の心理状況、群集心理、災害時の行動特性。防災も学んだのですが・・でもとても印象に残ったのです。
群衆には一人一人に共通した関心がある、集団は偶然的・一時的に形成され、構成員に任務分担がなく、感情的な雰囲気に支配されやすく、接近性がある。という特徴がある。
このような群衆の心理になんらかの異常な事態が刺激として伝わると日常慣れている行動に回帰しやすい、迷ったら知っている道に向かっていく、暗いところに不安を感じるので明るい方向に動いていく、煙や炎などの見えない方向に逃げようとするので、目の前の危険を避けるだけの単純行動に陥りやすい(先読みができない)、追い詰められると衝動的な(飛び降りたり)行動に出る、自分で決められなくなって、先頭にいる人や多数の人についていく、体が硬直したり狭いところに逃げ込む傾向がある。
そして、一人やふたりのわずかな、周囲に強い影響を与える人がいると、そこについて行って、通常では考えられないような異常な行動に出てパニックを誘発。
まるで映画のワンシーンのようです。そして歴史上のいろいろな異常事態を想起させますね。
先日ギュスターブ・ル・ボンの「群集心理」を解説する「100分で名著(Eテレ)」の解説書を読んで(番組はタイミング悪しく見逃し)、いたく感心していたのですが、その中の要素もあります。
講習の中では火災や地震などの災害時のヒトの行動特性ということでしたが、日常生活の中でもこういった心理的な危機はありうるし、困ったことが起きていても心理的なバイアスがかかって、そこを過小評価することは(無自覚に)あり得ますので。
ヒトは冷静に物事を処理しているつもり(自己像としては)であっても、実のところはそうではない可能性があると理解した上で、自分がおかしな方向に行っていないか内省すること、スタッフ管理においても同様に観察し、その兆候があったら働きかけることができるはず、と思い至り、いろいろ応用の効くことを教えてもらったぞ!やった!と思ったのでした。
あ、もちろん災害回避に関わることもたくさん学んできました(笑)
防火講習・防災講習はテキスト代はかかるけれど、なんと無料!個々の事業所単位で安全管理を徹底しないと社会全体が困るから、社会的要請としてそうなるとはいえ、もりだくさんにいろいろ教えてもらえてとてもありがたかったです。