多分、今年の外での勉強会の最後となる「日本抗加齢医学会」の研修講習会に行ってまいりました。そこで拝聴して印象に残ったことをご紹介したいと思います。
ビタミンC大量投与により、がんの進行を遅らせるという治療があるそうです。
内服と静脈内注射では、後者のほうが効きますが、細胞内外での変化をみると、細胞外で抗酸化のパワーを使い果たしてしてしまい、肝心のがん細胞の中で力を発揮できない事例も。また、血中の鉄分が多いとビタミンCの抗酸化力が十分に働けないのですが、がん患者さんの血中の鉄は往々にして多く、鉄量のコントロールも考慮しないと効きが悪くなってしまうようです。
その話を聞きながら、
“鉄を減らしたら貧血になってしまう?”
“中世の瀉血(しゃっけつ 血を抜いて病気を治そうとする治療。今は科学的根拠がとぼしいとされて行われていない)みたいだな”
…なんてことを考えておりました。余談ですが、瀉血に関する記載はマリーアントワネットが母親に送った手紙にも度々出てきます。
もう一つのトピックスは、摂食嚥下機能の評価。
加齢に伴ってどのような変化が起きるのか、リハビリに関するさまざまな試みについて、演者である医科歯科の戸原玄先生のお話を伺いました。
高齢者歯科学分野に実習で回った時(6年生の時にほとんどすべての研究科にまわって実習をします)、一緒に老人保健施設に行き、お世話になったのですが、学生は大勢いますからもちろん忘れていらっしゃる様子でした(笑)。講演の後、ご挨拶に伺いましたが。
卒後何を学ぶか?となったとき、私はこれから発達していく若年者への興味のほうが勝っていて、今の道程となったわけですが、失われた機能を補うためのいろいろな試みも機を逃さず、知識や技能を手に入れていかないと!と改めて考えました。
とはいえ、本当に時間が足りないな!というのも実感としてあります。
そんなわけで、お昼はいつもの支給されたお弁当(笑)
勉強した知識をどのように活かせるのか、すぐにはわからないのですが、量が質に転換するよう、頑張ります。