あなたは誰かの「歯ぎしり」を聞いたことがありますか?
日々生活している中で、「人間の歯が大きな音を立てて鳴る」ということは殆どないと思いますが、睡眠中に起こるあの「歯ぎしり」は、なぜ起こるのでしょうか?
そもそも歯が鳴るほどの力とはどれくらいなのか?歯が削れたりしないのか?…今回はそんな「歯ぎしり」に関する様々な疑問にお答えしていこうと思っています。
歯ぎしりは3種類ある!?
「歯ぎしり」には3種類あるといわれています。
ひとつ目は、上下の歯をギリギリと横にこすり付けることで音がなる「グラインディング」。
ふたつ目は、あまり音はせずグッと噛みしめる「クレンチング」。
最後に、何度も歯を合わせてカチカチと音を鳴らす「タッピング」の合計3種類です。
自分では全く気付かない「歯ぎしり」の原因は最新医療をもってもまだ謎に包まれている部分が多いのですが、「精神的なもの」が大きく影響していると考えられています。
たとえば、ストレス、過度な集中を必要とする生活、アルコールやたばこが多い生活。歯ぎしりのある方に伺うとこれらの要因を持つことが多いようです。
また「逆流性食道炎」の患者様にも歯ぎしりは多く見られます。
歯ぎしりのパワーとその影響
歯ぎしりは、精神的な問題や生活習慣を原因として発生し、歯にはじまり全身に悪影響を及ぼします。
まず当然、歯がすり減り、長期で続くと歯並び自体が変化してしまいます。
眠っている間は意識がないので、覚醒時なら痛いからやめておこうというレベルの力がかかることがあり、大人の場合で60~80キログラムにもなる、というから驚きです。
そして顎や頭にも連動して、顎関節症や肩こりを誘発する事例があります。
また歯周病をはじめとする口腔内の様々な症状にも悪影響を及ぼすと考えられています。
歯ぎしりの予防
歯ぎしりが確認された場合は、早めの対処が有効です。
歯医者で行われる主な対処法としては、「マウスピース」(ナイトガード)です。
夜寝る際にマウスピースを装着することによって、直接、歯や歯茎に掛かる負荷を下げます。自分を損ねる代わりにマウスピースを緩衝材にするというわけです。
薬局などでもお湯で柔らかくして歯に押し当てて作るものがありますが、歯医者さんでもつくります。
簡単な方がいいや、と薬局で間に合わせる方もいらっしゃいますが、歯医者さんでつくるものは、患者さんの歯型を取り噛み合わせをチェックしていますから、患者さんにより適合の良いものをお渡しできますからオススメです。
またメンタルのケアが有効に働く場合もあります。
日常のストレスを解消するために軽い運動をしたり、規則正しい生活を送ることで、歯ぎしりを減らし、更にはなくしていく事例も。
近くの歯医者に早めのご相談を!
「歯ぎしり」程度で…とあまり深刻にとらえない人も多くいると思いますが、これまで説明してきたとおり、歯ぎしりは全身に影響を及ぼすリスクがある睡眠行動なのです。
是非早めに歯医者に相談することをおすすめいたします。
当院:住吉ミモザ歯科・矯正歯科は、患者様ひとりひとりの人柄も踏まえ、できるだけリラックスして治療を受けていただけるよう心掛けた治療を行っております。
「歯ぎしり」について話ができる相手など、なかなかいるものではありませんので、是非、ご来院の場合は、お気軽にご相談いただければ幸いです。
皆さまのご来院心よりお待ちしております。