一般歯科(虫歯治療)

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虫歯の状態と治療方法

虫歯は進行の度合いによって、4段階に分類されます。

C1段階

歯の表面はエナメル質という硬い層で覆われていますが、このエナメル質が脱灰(酸で溶かされること)し始め、黒い小さな穴があいた状態です。

エナメル質には神経が通っておらず、痛みを感じないため自覚症状がなく、ほとんどの人は虫歯ができたことに気が付きません。歯科医によって発見されます。定期的に歯科検診を受けて早い段階で見つけて対処することが重要です。

【治療方法】
この段階の治療は、虫歯になった部分を削って取り除き、レジンという歯科用の白いプラスチックを詰めます。進行度合いや虫歯の大きさなどの状況によりレジンで対応できない場合、保険診療の場合には金銀パラジウム合金または銀合金の詰め物で対応します。

なお、金銀パラジウム合金に含まれるパラジウムという金属は、金属アレルギーの原因となる事例が増えており、歯科先進国であるドイツやスウェーデンでは使用が禁止されております。そのような背景から、当院では金属を使わない詰め物をお勧めしております。

 

C2段階

虫歯がエナメル質を貫通して象牙質まで到達した状態です。象牙質はエナメル質より軟らかく溶けやすいため、この段階に至った虫歯は急速に進行していきます。

象牙質は神経が通っている所なので、冷たいものや甘いものがしみるなどの自覚症状が現れ、痛みを伴う場合もあります。さらに進行すると熱いものまでしみるようになります。

【治療方法】
麻酔をして、虫歯になった部分を削ることで取り除きます。虫歯の形や大きさにより、インレー(詰め物)やレジン(歯科用プラスチック)で補います。
虫歯が大きく削った歯質が多い場合は、白い樹脂では強度不足なので詰め物を入れることになります。
前述の通り進行が早いので、しみたり痛みを感じたら早めに歯科を受診してください。

C3段階

虫歯が象牙質も破壊してしまい、象牙質の内側にある歯髄(歯の神経)にまで達したものを言います。

神経に細菌が進入し炎症を起こしているため、何もしていなくても激しい痛みを感じるようになります。炎症で熱が出る場合もあります。

【治療方法】
傷んだ歯の神経と病巣(細菌)を全て取り除いて、歯の神経が入っていた管(根管)の内部を消毒して薬剤を詰める根管治療を行い、土台を立ててからクラウン(被せもの)を被せます。

根管治療は目に見えないくらい細い管を洗浄するため、全て洗浄するにはとても時間がかかり、何度も通院が必要になる場合があります。そのためにも、虫歯が重症化する前の早期発見・早期治療と予防や定期検診がとても大切です。

C4段階

歯が大きく崩壊した上に、歯の根っこまで虫歯に犯されてしまったものを言います。
神経が死んでしまい、痛みが全くないこともあります。

【治療方法】
この状態になると多くの場合、抜歯が必要になります。抜歯後、傷が癒えるまで治療を進められないため、治療期間が長期化します。治療方法としては、ブリッジやインプラント、入れ歯などになります。

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